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エラーに備えてデザインする

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エラーが起こっても大丈夫なシステムを作ると、みんなそれに頼るようになるので、信頼性を高くしておいたほうがよいだろう。

  • エラーの原因を理解し、その原因が最も少なくなるようにデザインすること。
  • 行為は元に戻すことができるようにすること(すなわち、undoできなくてはならない)。そうできないとしたら、元に戻せない操作はやりにくくしておくこと。
  • 生じたエラーを発見しやすくすること。また、それは訂正しやすくしておくこと。
  • エラーに対する態度を変えてみるべきだ。それを使っている人は作業をしようと試みているのであって、そのために不完全ながら目標に少しずつ近づいてきて考えてみること。ユーザがエラーを犯していると考えるべきではない。ユーザの行動は望んでいることに少しずつ近づこうとする試みであると考えること。

デザインの基本的な考え方

エラーか正しい行動かという単純な二分法に陥ってはならない。むしろ、人と機械の共同作業であり、思い違いはその両方で起こりうると考えるべきである。

良い概念モデル
必要とされる知識は外界においておくこと。必要なものをすべて頭の中に入れておくことを要求してはならない。しかし、ユーザが操作を学習して知識を頭の中に取り込んだときには、より効率的に操作が出来る余地を残しておくこと。
良い対応づけ
物理的、論理的、意味的、文化的などの自然な制約や人工的な制約の威力を利用すること。強制選択法および自然な対応づけを利用すること。
可視性・フィードバック
実行と評価のへだたりを狭めること。実行および評価の両者において、関連するものを可視的にすること。実行側では、選択肢がすぐわかるようにしておくこと。評価側でも、それぞれの行為の結果がはっきりわかるようにしておくこと。システムの現状状態を、ただちに、簡明に、正確に、そしてユーザのもつゴールや意図や期待と合致する形でユーザにわかるようにしておくこと。